OUTBACKで生まれたちょっといいお話集

今回の物語は、ピンに憧れた私が初めてお客様と一緒に取ったピンの物語です。

池袋

OUTBACKER | KARINさん
2025 Vol.10 Episode31

 私は幼少期からアウトバックで食事をすることが多く、サーバーの制服にキラキラと光り輝くピンをたくさん付けているお兄さんやお姉さんに憧れて、アウトバックでアルバイトを始めました。働き始めてからたくさんのコンテストの機会がありましたが、なかなかピンを獲得することができず、先輩や同期に越されてしまっていたので、悔しさをバネにして、お客様に合った接客を心掛けつつ、販売コンテストのお料理やドリンクをお勧めしていきました。今回の物語は、ピンに憧れた私が初めてお客様と一緒に取ったピンの物語です。
 働き始めてから半年が過ぎたくらいの頃、販売コンテストが行われました。私が担当していたテーブルのお客様には、お勧めをしつつ、コミュニケーションを取って接客をしていました。その中で一組、私の接客をとても褒めてくださった方がいらっしゃいました。その方は初めてアウトバックにご来店されたので、お料理のことや、シャツに付いているピンのこと、アウトバックの由来など、私にたくさん質問をしてくださいました。そして、ピンの説明をした時、「あれ、じゃあなんでKARINさんは付いていないの?」と聞かれたので、まだまだ未熟なことを伝えました。すると、「このお肉をお勧めしてくれたり、ドリンクも頑張って合うものを考えてくれて、お得なメニューや、美味しいくおしゃれなものを教えてくれたりしたじゃない。」などと、一つ一つ丁寧に褒めてくださいました。自分の担当していたテーブルのなかで、こんなにも見てくださる方がいる、私の接客がお客様に届いていたんだと、初めて感じてとても感動した瞬間でした。
 お客様が、ピンのためにと、販売コンテストの対象商品を注文してくださり、「頑張れ!」とたくさん応援してくださり、そのおかげで、初めておピンをもらうことができました。このピンはお客様と一緒に取れたものだったので、最後のお見送りで、貰えたピンをそのお客様に見せると、とっても笑顔で喜んでくださいました。
 アウトバックには様々なピンがあり、それをたくさん付けることに意味があると思っていましたが、この出来事をきっかけに、ただ数を稼ぐのではなく、どれだけ一つのピンに思入れがあるか、が大事だと感じました。付けているピンの一つ一つに、アウトバック物語が詰まっている、そんなサーバーでありたいと強く思いました。