アメリカと日本のハーフで、昨年の夏に入社したアウトバッカーです。
2004年生まれの彼の名は“ANDREW”。アメリカと日本のハーフで、昨年の夏に入社したアウトバッカーです。彼はアウトバックが人生で初めてのアルバイトでした。従業員の中でも最年少の彼を、私は心配しつつ保護者のような感覚で見守っていました。素直で一生懸命な彼は、少しずつでも着実に仕事を覚え、得意の英語で外国人のお客様とも仲良く会話をし、日本人のお客様にも「アンドリューがんばってね!」、なんて応援していただけることも少なくありませんでした。
そんな彼が、昨年のクリスマスにご両親へクリスマスプレゼントを贈りました。自分で稼いだお金でプレゼントを贈りたい、と言っていた彼の照れた笑顔は今でも忘れられません。そんな素敵な話を、私は我が事のように嬉しくて、常連のお客様に度々話していました。
そして今年の春ごろ、営業中にANDREWがソワソワとしながら、男性客と話しているのが目に入り、“どうしたのかな?”と思い声を掛けました。するとANDREWが照れくさそうに、「僕の父です・・。」と言うではないですか!私は“やっと会えた!”と思うと、とても嬉しくなり満面の笑みでご挨拶に伺いました。ANDREWのお父様も笑顔で私を迎えてくださり、初めて会ったとは思えない親しみを感じさせてくださる方でした。私はお父様に、彼の一生懸命な仕事ぶりや、お客様や仲間に愛されていること、クリスマスのプレゼントのエピソードを聞いて感動したこと、などを興奮気味に次々に話しました。ANDREWのお父様は、その話を聞きながら目に涙を浮かべていました。“小さかったANDREW少年が大人になったな”、なんて感じていたのかもしれません。息子を誇りに思うその表情を見て、私まで感動して泣けてきました。
「次回は奥様も一緒にいらしてくださいね!」と、手を振り笑顔で見送った時に改めて感じたことがあります。それは、アルバイトの皆さんにとって、またそのご家族にとって、アウトバックは“ただのバイト先”ではなく、“第二の家”でありたいなと。