「ビール好きなのですか?」と聞いたら、「ドイツから来たからね!」
以前、バーのシフトに入っていた時に、バーカウンターに一人の外国人男性のお客様がいらっしゃいました。オーダーを取る際に、「ドラフトビールは何がありますか?」と聞かれたので説明をしていると、日本のビールが飲みたいということでKIRINをお勧めしたら、KIRINを注文してくださいました。
食事はそこそこに、かなりビールのお替りをされていたので、「ビール好きなのですか?」と聞いたら、「ドイツから来たからね!」と言われて、それをきっかけに会話が始まりました。旅行で日本に来ているらしく、行きたい場所や旅のルートマップを見せてもらっていると、「お勧めがあったら教えて!」と言うので、ざっくりと観光名所や、グルメなどをアドバイスしました。その日は、閉店直前まで楽しく会話をして、とても仲良くなれたので、お客様が電話番号を渡してくれ、「ドイツに来る機会があれば必ず電話して!」と言われ帰られました。
それから2週間ほど経った日に、ラストオーダーが終わり、自分の担当テ―ブルでないところを見ていた時に、ふと見覚えのある方がいらっしゃいました。その方がまさに、以前仲良くなったドイツのお客様だったので、すかさず声を掛けました。すると、「今日が日本で最後の日だから、旅の話をあなたにしたくて会いに来たんだよ!会えて良かった!」と言ってもらえました。
実際に自分がお勧めした場所や、食べ物と一緒に撮った写真をたくさん見せてもらい、まるで自分も旅行に行ったような気分になれて、とても感動しました。海外から旅行に来た人の思い出に、少しでも自分が入れたこと、またその思い出を共有しようと再来店してくれたこと、どちらもアウトバックというお店だからこそ、実現できたものだと思います。拙い英語ながら、お客様とこのような関係を築けるまで、コミュニケーションを取ることができること、ここにアウトバックで働く醍醐味があると思える体験でした。