その日も私は2名のブラジル人のお客様のテーブルを担当していました。
これは、私が以前サーバーとして働いていた日のお話です。名古屋栄店は、ブラジル人の方をはじめ、たくさんの外国人のお客様が訪れる、とても国際的な雰囲気の店舗で、様々な国の方々との出会いがあり、とても素敵な場所でした。
その日も私は2名のブラジル人のお客様のテーブルを担当していました。
いつも通りにお客様にテーブル担当の挨拶に行きました。「本日はご来店いただき、ありがとうございます。私、〇〇が本日テーブルを担当させていただきます。」と挨拶をしましたが、お客様は日本語が分からないようで、少し不安げな表情を見せていました。私は旅行が大好きであり、自分の知らない土地や言語のレストランに行く際の不安な気持ちを、私自身よく理解していたため、お客様に少しでも安心して食事を楽しんでいただきたいという思いから、翻訳機を使用してコミュニケーションをとる提案をしました。ここから私は、翻訳機と自分の僅かなポルトガル語スキルを駆使して、お客様とコミュニケーションをとりました。私が拙いポルトガル語で話すと、お客様は非常に喜んでくれました。その様子は私にとっても嬉しい瞬間であり、今でも鮮明に覚えています。お会計が済み、最後に伝票に“Muito obrigada!!(とてもありがとう!!)”と書いてお客様に手渡しました。お会計が終わって最後に「Obrigada」と自分の口で言って、お見送りしようとした時、お客様に引き留められました。そして、スマートフォンの画面を見せられ、そこには、「あなたのような素敵な接客は初めてです。これからもそのままの素敵なあなたでいてください。本当にありがとうございました。」と、温かいメッセージが書かれていました。最後に、「一緒に写真も撮っていいですか?」と尋ねられ、一緒に写真を撮ることもできました。
自分の拙い言葉でも、伝えたい気持ちがあれば、お客様にもその想いが伝わり、お互いにHappyな気持ちになれることを実感しました。その日を境に、私は少しずつ様々な言語を学びながら、お客様とのコミュニケーションを楽しんで日々の仕事に取り組んでいます!