OUTBACKで生まれたちょっといいお話集

この経験は私にとって、お客様とのコミュニケーションは大事だということを改めて感じた機会になりました。

品川高輪

OUTBACKER | KOHEIさん
2024 Vol.10 Episode6

私が品川高輪店で勤務を始めて、トレーニング期間を終えた1ヶ月経たない頃でした。その日、私の担当のテーブルには、3名様で中学生の女の子と、お父さま、お母さまがいらっしゃいました。第一印象からとても話しやすく、こちらの提案なども耳を傾けてくださいました。ところが、女の子だけ元気がなく、どうしたのだろう?と気になっていたのですが、失礼にあたるかもしれないという気持ちが邪魔をして、その様子を見て見ぬふりをしてしまいました。でもどうしても気になったので、アペタイザーまで出し終えた時に、お父さまのお飲み物がなくなっていたので、お替りを聞くのと同時に、落ち込んだ様子の女の子に、料理が口に合わなかったか伺いました。すると、お母さまがその理由についておっしゃってくださいました。
 その日に、女の子は自分が所属する学校のバレー部の練習試合で惨敗してしまったらしく、とてもネガティブに陥ってしまっていたのです。この時に私は、自分もスポーツをやっていて同じ経験を小中高で何度も何度も味わっていたので、とてもその痛みがわかりました。スポーツにおいて、自分に自信がなくなるということは致命傷だと考えました。なので私は、ほんの些細なことでもいいから、自分ができることは何かないかと考えました。そこでサービスのデザートを出し、Birthdayカードに応援のメッセージを描いて渡そうと思いました。そしていざ、デザートを準備して、写真を撮って、デザートと共に写真を渡し激励をすると、今まで曇っていた女の子の顔が明るくなり、笑顔も見え、心を開いてくれました。
 この経験は私にとって、お客様とのコミュニケーションは大事だということを改めて感じた機会になりました。まだ仕事に慣れていない部分もあり、ピーク時には慌ててしまいミスをすることは多々あるのですが、一番大事な部分を忘れずに、これからもアウトバックで働いていきたいと思います。