コロナ禍には少なくなっていましたが・・・
コロナ禍には少なくなっていましたが、OUTBACKには、以前からたくさんの外国人のお客様がいらっしゃっていました。私は英語が全くわからないわけではないのですが、相手の言っていることはなんとなく分かっても、私の思ったことを英語で伝えるのがとても苦手でした。
ある日、外国人のお客様がお二人でいらっしゃいました。オーダー時に一人の方がヴィーガンだと分かりました。すぐに社員さんに確認したところ、ヴィーガンの方が食べれる料理や、メニューには載っていなくても作れる料理をいくつか教えてくださいました。その社員さんは英語が話せるのに、私に行けと言わんばかりの表情でした。 「なんで話せるのに行ってくれないんだよぉ…。」 と思い、ドキドキしながら、一所懸命に英語でお伝えました。決して上手とは言えない英語でしたが、なんとかお客様に伝えることが出来て、その方がご注文されたお食事をご提供することが出来ました。
その日は、接待のようなお食事の場だったらしく、ヴィーガンのお客様を接待していたようです。接待していた方のお客様に、「今日はとってもいい食事ができたよ。海外のOUTBACKには何回も行ったことがあるけど、あなたが一番良いサーバーだったよ。」と声を掛けていただきました。その時、私がOUTBACKで働いていた中で、一番と言っても良いほど嬉しい気持ちになりました。恐らく、全て社員さんに任せていたら、この感動体験は得られなかったと思います。あの時に社員さんが任せてくれなかったら、OUTBACKの主義と信念の中にもある、"Courage(勇気を持って挑戦する)”、という言葉の意味を、私は理解できていなかったと思います。勇気を出して挑戦することの大切さを、その時に教えていただきました。