OUTBACKで生まれたちょっといいお話集

正直 ”もうやめて欲しいな。” と思った瞬間がありました(笑)

渋谷

OUTBACKER | HAYATOさん
2025 Vol.9 Episode17

 その日のロースターはバー担当でした。金曜日だったので、仕事終わりでいらっしゃる方が多く、19時以降は店内がとても混み合っていました。立て続けに新規のお客様が来店されたため、ドリンクのオーダーが殺到してしまい、注文を捌くのに精一杯でした。この日の気温は夏日に達しており、かなりムシムシしていたため、スムージー系のドリンクを飲まれるお客様が多くいらっしゃいました。バーでは様々な種類のスムージーやフローズンドリンクが立て続けに入ると、作る時間が掛かるため少し慌ただしくなります。そんな中、あるテーブルのお客様が、1杯目からお帰りになられるまで、ずっとフローズンドリンクをお飲みになられていました。
 オーダーが6、7杯目を超えてきたあたりからは、他のドリンクの注文と同時に作るのがすごくしんどくなり、正直 ”もうやめて欲しいな。” と思った瞬間がありました(笑) そんなことを思いつつも、ドリンクは丁寧に作るように意識していたら、ラストオーダーが終わった頃に、声を掛けてきた方がいらっしゃいました。その方は、フローズンをずっと注文をされていたお客様で、お勤め先の同期の方々といらっしゃっていたそうです。お酒を飲みながらお肉が食べたいとのことでOUTBACKを選ばれたとおっしゃっていました。そのお客様と少しお話をした最後に、「あのストロベリーダイキリとても美味しかったよ。周りについてる砂糖もいい感じで、女性陣が大満足だった。ありがとう。」と、お言葉を頂きました。
 自分が作ったドリンクについて、直接お褒めのお言葉をいただいたのは初めてだったので、とても嬉しかったです。忙しい時には単純作業になってしまいがちですが、そんな時こそ心を込めて作ろうと改めて思った瞬間でした。